検査治具と聞いて、ぴんと来る人は少ないかもしれません。検査治具とは、製品の測定や品質保証を実施する際に検査が難しい形状のものを、検査できるように作られた道具のことをいいます。物の生産現場には必ずと言っていいほど存在し、検査チェックを必要とする製品の開発現場では広く役立てられているのです。人によって検査するのに人の感覚の違いが出てしまうものですが、検査治具を使用することにより、基本的に検査の違いが生じることがなくなるのです。
製品の種類は、製造する製品で変わってきますが、製品を製作したり開発したりしている企業は、検査治具を会社に発注して作ってもらっています。発注するためには必要な資料を提示して、専門業者に見積りを出してもらう必要があります。もしそれが大丈夫であれば契約し、設計・制作を開始してもらう流れとなっているのです。そして出来上がったものをチェックして、自分たちが求めている器具ができているかを確認し、大丈夫であれば、加工してもらって組付け検査をしてもらいます。
検査治具の利用を考えている場合は、できるだけ早く発注するのがコツであり、商品の企画・開発もスムーズにできるようになります。できるだけ余裕をもって注文しておき、開発・製造ができるようにしておくと良いでしょう。この時に、出来上がるのはどのくらいかも確認しておくことをおすすめします。すぐにできる場合と、難しい場合も含めて納期にかなりの変動があります。